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新型インフルエンザ対策の基礎知識
新型インフルエンザとは
- 動物同士で感染するインフルエンザ(鳥インフルエンザ)のウイルス等が人や豚の体内で変異し、新たに人から人に感染するようになったものです。
- 季節性インフルエンザと抗原性が大きく異なるインフルエンザであって、一般に国民が免疫を獲得していないことから、全国的かつ急速なまん延により国民の生命および健康に重大な影響を与えるおそれがあります。
症状
- 突然の高熱、咳、咽頭痛、倦怠感に加えて、鼻汁・鼻閉、頭痛等、従来の季節性インフルエンザとほぼ同じ症状がみられます。
- 糖尿病やぜん息などの持病がある方や妊婦、乳幼児や高齢者は、その他の方々に比べて重症化する可能性が高いので注意が必要です。
- 過去には、スペインインフルエンザ、アジアインフルエンザ、香港インフルエンザといった新型インフルエンザが流行し、それぞれ世界で4,000万、200万、100万人以上の方が亡くなったとされています。
- 2009年には、新型インフルエンザA(H1N1)が世界的に流行し、日本国内でも感染が広がりました。
参考:過去のパンデミックレビューについて(内閣官房新型インフルエンザ等対策室)
感染力
- ほとんどの方が免疫を持っていないため、感染が拡大しやすく、多くの人が感染することが考えられます。
- 感染経路は、従来の季節性インフルエンザと同様、飛まつ感染、接触感染です。
飛まつ感染:咳やくしゃみとともに放出されたウイルスを吸い込むことによっておこる感染
接触感染:ウイルスが付着したものをふれた後に、目、鼻、口などに触れることで、粘膜・結膜などを通じておこる感染
予防
インフルエンザワクチンには、発症をある程度抑える効果や、かかっても重症になるのを防ぐ一定の効果が期待できます。ただし、ワクチンだけで100%新型インフルエンザを防ぐことができるわけではありません。
感染の広がりを予防する一つの方法として、この感染症が広がっていく経路を遮断することが必要です。そのために、手洗い、咳エチケットを行いましょう。
手洗い
- ドアノブや電車のつり革など様々なものに触れることにより、自分の手にもウイルスが付着している可能性があります。
- 外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに手を洗いましょう。
- 石けんを使って最低15秒以上行い、洗った後は清潔なタオル等で水を十分に拭き取りましょう。
咳エチケット
- 咳・くしゃみがでたら、他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。
- 咳をしている人にマスクの着用をお願いしましょう。
- マスクを持っていない場合は、ティッシュなどで口と鼻を覆い、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。
- 鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨てましょう。
新型インフルエンザ等発生時の対応
- 38℃以上の発熱があり、咳や咽頭痛等の急性呼吸器症状を伴う場合にはインフルエンザに感染している可能性があります。また、感染している方との接触歴があることや新型インフルエンザの発生国への渡航歴があることも、感染を疑う上での参考になります。
- ただし、症状で新型インフルエンザと季節性インフルエンザを見分けることはできないと言われています。
- 感染が疑われる場合には、ほかの人に感染を広げないため、まずは医療機関を受診する前に、お近くの帰国者・接触者相談センター(※1)に電話でご相談ください。相談した結果受診が必要な場合は、帰国者・接触者外来(※2)として指定された医療機関を受診し、新型インフルエンザと診断された場合は、感染症指定医療機関等に入院し、治療を受けます。
※1 帰国者・接触者相談センター:国内外で新型インフルエンザの流行が発生した際に、各自治体が設置する相談窓口
※2 帰国者・接触者外来:強い新型インフルエンザ等が発生した際に、一般患者の外来窓口とは別に設置される臨時の外来窓口 - 現在、新型インフルエンザは発生していませんが、発生した場合に備えた事前の準備として、国、都道府県、市町村は、新型インフルエンザ等の対策の実施に関する「行動計画」を作成しています。また、発生時に行政と共に対策を行う公共機関等を指定公共機関として指定します。これらの指定公共機関においては、業務計画を作成します。