新型インフルエンザ対策の基礎知識

新型インフルエンザとは

新型インフルエンザとは、新たに人から人に感染する能力を獲得したウイルスを病原体とするインフルエンザで、人が免疫をもっていないことから、急速なまん延により生命および健康に重大な影響を与えるおそれがあると認められるものをいいます。

過去には、スペインインフルエンザ、アジアインフルエンザ、香港インフルエンザといった新型インフルエンザが流行し、それぞれ世界で4,000万、200万、100万人以上の方が亡くなったとされています。

一部の国で鳥から人へ感染している鳥インフルエンザは、呼吸不全、多臓器不全等などにより高い確率で死亡しており、今後このウイルスが人から人へ感染する 能力を獲得することで、「新型インフルエンザ」になると言われ、我が国では最大64万人が死亡すると想定されています。国や自治体では、国家の危機管理に かかわる重要な課題と位置付け、対策を検討してまいりました。

一方、平成21年に発生した「新型インフルエンザ」は、国内外で死亡例が報告されているものの、タミフルなどの抗インフルエンザウイルス薬が有効とされ、 多くの感染者が軽症のまま回復しているとされています。国や自治体では、更なる感染者の増加や今後ウイルスが変異し、毒性が強まることを想定し、対策を進 めています。

新型インフルエンザの発生に備えて

スペインインフルエンザ流行時に、アメリカのセントルイスでは、学校の休校などの感染拡大防止対策を徹底したため、他都市と比較し、流行の発生時期を遅らせることで、結果として死亡者を減らすことができました。

現在は、ワクチンの製造が可能となったため、できるだけ感染拡大を遅らせ、その間にワクチンを製造することで、より被害を抑えることができるようになります。

感染拡大防止の方法

感染拡大を防ぐには、人と人との接触をなくすことが、最善の策となります。そのため、学校・保育園等の休業措置やイベント・集会の中止、施設の閉鎖、不要不急の企業活動の縮小、外出の自粛などの措置がとられることとなります。

企業等の対策

企業等は、社員の感染を予防しつつ重要業務を継続できるよう努めることで、企業活動を継続しなければなりません。とりわけ、ライフライン等の社会機能維持 を担う企業等は事業継続を要請される場合もあります。企業等は新型インフルエンザ発生時に備えた事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)を作成しておく必要があります。

個人の対策

こまめに手洗い、うがいをするとともに、咳エチケット(※)を守ることで、自分のみならず、身近な人への感染を予防しましょう。
また、学校等が休業になった際の対応を考えるとともに、最低2週間は買い物なしで生活できる分の食料品・日用品等の備蓄をし、外出の自粛に備えましょう。

咳エチケットとは

  • 咳・くしゃみがでたら、他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。
    咳をしている人にマスクの着用をお願いしましょう。
  • マスクを持っていない場合は、ティッシュなどで口と鼻を覆い、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。
  • 鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨てましょう。