地震対策

感震ブレーカーについて

「感震ブレーカー」ってなに?

「感震ブレーカー」とは、地震の揺れを感知し電力供給を遮断する機器です。分電盤、分電盤やコンセント等に設置するタイプなどがあります。

どのくらい効果があるの?

感震ブレーカーは、大規模な地震発生時の電気火災の発生防止に効果的な機器です。 阪神・淡路大震災では、出火原因が不明なものを除くと約61%、東日本大震災では、津波火災を除き、本震の地震動に直接起因する火災の65%が電気に起因する火災でした。(参照:感震ブレーカー等の性能評価ガイドライン)

また、一定の条件下において、建物の耐震化率を100%にした場合、全壊棟数と死者数が約9割減少し、感震ブレーカー等の設置による出火防止対策や初期消火成功率の向上等により焼失棟数と死者数が9割以上減少すると試算されています。(参照:首都直下地震緊急対策推進基本計画)

感震ブレーカーを設置するときは?

  1. 電力供給遮断時に困らないための対策をしましょう。
    ・生命の維持に直結するような医療用機器を設置している場合、平時から停電に対処できるようバッテリー等を備えてください。
    ・夜間等に大規模な地震が発生し、感震ブレーカー等が作動した場合、避難時の照明が確保できない可能性がありますので、一般的な防災対策としても停電時に作動する足元灯や懐中電灯などの照明器具を常備してください。加えて大きな揺れにより家具等が散乱していることも想定されることから、設置者においては上記のような備えのほか、屋内の暗所での移動時に散乱したガラス片等で怪我をすることのないようにスリッパ等の用意をお願いいたします。
  2. ご家庭の分電盤等にあった感震ブレーカーを設置しましょう。
    ・分電盤の種類や設置箇所、感震ブレーカーの種類によって設置が困難な場合があります。
    ・設置には電気工事が必要なものもあります。(分電盤タイプ、コンセントタイプ(埋め込み型)など)
    ・感震ブレーカー等の設置状況によっては、各地の発表震度が設定作動震度より小さい場合でも作動したり、逆に大きい場合でも作動しなかったりする場合があります。また、感震ブレーカー等の設置の有無に関わらず、地震発生後に自宅から避難する際にはブレーカーを切るようにしてください。
  3. 点検や動作確認をしましょう。
    ・定期的な作動確認を行ってください。
    ・両面テープなどで固定されているものは、固定状況を定期的に点検してください。