地震対策

地震はなぜ起こる?

地震発生のしくみ

殻にひびの入ったゆで卵を思い浮かべてください

日本周辺プレート

地球の表層は、ゆで卵と同じように、十数枚のプレート(板状の固い岩石の層)に覆われています。 これらのプレートは、1年に数cmのスピードでそれぞれ違う方向に動いており、プレートの境界では、重い海のプレートが陸地のプレートの下に沈み込んでいます。プレートの沈み込む場所が海溝(トラフ)です。

日本列島の周辺は、陸のプレート(北米プレート、ユーラシアプレート)と海のプレート(太平洋プレート、フィリピン海プレート)の接合部にあたり、 複雑な構造になっています。

地震はこれらの海溝部分で起こる地震とプレート内の弱い所で起こる内陸地震(直下地震)の2つがあります。

海溝型地震

海のプレートが海溝で沈みこむときに陸地のプレートの端が巻き込まれます。やがて、巻き込まれた陸のプレートの端は反発して撥ね上がり、巨大な地震を引き起こします。この撥ね上がりによって起こされる地震を海溝型地震と呼んでいます。関東大震災を引き起こした地震は、相模トラフを震源とした海溝型の地震です。

内陸地震(直下地震)

海のプレートの動きは、海溝型地震の原因となるだけでなく陸のプレートを圧迫し、内陸部の岩盤にもひずみを生じさせます。ひずみが大きくなると、内 陸部の地中にあるプレート内部の弱い部分で破壊が起こります。こうして起こる地震は、海溝型の巨大地震に比べると規模が小さいのですが、局地的に激震を起 こします。都市直下の浅い所を震源とする場合には大きな被害をもたらします。

内陸地震は、大きく次の2つのタイプの地震に分けて考えることができます。

  1. 地表面近くの岩盤が破壊されることによる地震(地表に破壊面があらわれる。)
  2. 陸のプレートと海のプレートとが接し、せめぎあう境界付近で岩盤が破壊されて起こる地震

なお、平成7年の阪神・淡路大震災では活断層が大きく取り上げられました。

  1. 地表近くの活断層による地震
  2. フィリピン海プレート上面に沿うプレート境界型地震(低角逆断層型)
  3. フィリピン海プレートの中の内部破壊による地震
  4. 太平洋プレート上面に沿うプレート境界型地震(低角逆断層型)
  5. 太平洋プレートの中に内部破壊による地震